需要の高い介護事業所の起業
介護業界への注目度は高まっており、自ら介護事業の起業を目指す人もいます。長く介護業界に携わっていて、実務者研修の修了者や介護福祉士資格取得者の場合は、訪問介護事業所の起業が可能になります。これらの資格取得者は訪問介護事業に必要な、管理者・サービス提供責任者・訪問介護員を兼任することができ、小規模であれば少ない初期費用で個人単独での起業も可能です。
また、高齢者からの需要が高い介護事業所の中に、訪問介護・通所介護・短期入所生活介護を組み合わせた事業所があります。前述の訪問介護事業に加えて、通所介護施設であるデイサービス地、特別養護老人ホームに併設されていることがよくあるショートステイを組み合わせた事業所になります。
デイサービスの場合、企業にあたり法人格が必要となり、この点はショートステイも同様になります。また人員の基準においてもデイサービスとショートステイは同様の場合が多く、生活相談員や看護職員、機能訓練指導員など、どちらの施設を運営するにも必要な人員となっています。さらに運営基準においても身体介護や生活援助などの介護サービスの提供はもちろん、レクリエーション行事を行うなどの共通点も多く、同時に起業しやすいというのが特徴です。
しかし、デイサービスやショートステイの場合は訪問介護事業所に比べて大きな施設を用意する必要があり、設備においてもはるかに費用が掛かります。初期投資がかなりかかるので、誰でも簡単に起業できるというものではないかもしれません。